• 電動ULTEGRA Di2 取付 (6): フロントディレーラー FD-6770-F取り付け [コンポーネント換装]

    今回はフロントディレーラーFD-6770-Fを取り付けます。
    このパーツはちょっと特殊な取り付け方をしますので、その悪戦苦闘の様子を
    詳しくレポートしたいと思います。 

    IMG_1500.JPG

    SHIMANOのフロントディレーラーの型番で、末尾に「F」が付くのは
    直付のフロントディレーラーである事を意味しています。
    一方、バンド付けの場合は末尾に「B」が付きます。

    つまり、このFD-6770-Fは直付のフロントディレーラーという事になります。
     


    私のORBEA ONIXは直付の台座はありませんので、バンド付けのモデルを
    選択する事になるのですが、Di2のフロントディレーラーは直付モデル一択です。 
     
    そのため、ONIXに装着するにはFDバンドという部品を使って
    直付フロントディレーラーをバンド付けが出来るようにします。
     
    SHIMANOはFD-6770-Fに対しては、SM-AD67という専用部品を推奨しています。 
     ↓
    IMG_1799.JPG 
     
    ですが、今回は手持ちのFDバンドがあるので、そちらを使う事にしました。
    BBBのSHIFTFIX BSP-90というパーツです。 
     
    IMG_1538.JPG 
     
    メーカーの推奨製品を使っていないので、何があっても自己責任でやります。
    もしこの記事を参考にご自分で取付される方が居りましたら、くれぐれもご注意下さい。
     
    とりあえず、FDバンドにFD-6770-Fを装着します。
     
    IMG_1540.JPG 
     
     
    FDバンドを付ける事でこの様な状態になり、 バンド付けFDとなります。
     
    IMG_1542.JPG 
     
     
    さて、冒頭で触れた通り、このFD-6770-FはSHIMANOの機械式の
    フロントディレーラーと比べて、少し特殊な取り付け方をします。 
      
    これはDURA-ACE Di2、ULTEGRA Di2共に共通している取り付け方法なのですが
    Di2のフロントディレーラーには「サポートボルト」という機構があります。
     
     
     
    Di2のフロントディレーラーはシフトチェンジの際に、かなりのトルクを発生させる為
    FDの台座とのボルトの接合だけでは強度が不十分な様です。
     
    これを補う為、Di2ではフロントディレーラーから「サポートボルト」を
    突き出してシートチューブと密着させる事により、シフトチェンジのトルクを
    受け止める造りになっています。 
     
    しかし、このサポートボルトがシートチューブに直接当たるようだと
    カーボンフレームの場合は、フレームにダメージを与えかねません。
     
    フレームをサポートボルトから守るため、FD-6770-Fには「プロテクター」という
    金属の部品が付属しています。これをサポートボルトが当たるフレームの部分に
    貼りつけます。 
     
    IMG_1699.JPG 
    ※プロテクターが2つあるのは、フレームの形状に合わせる為です。
     ONIXの場合、シートチューブが円柱型なので左のプロテクターを使います。 
     
    SHIMANO推奨の専用のFDバンド、SM-AD67はこのサポートボルトを受け止める
    造りになっているのですが、今回使うBBBのSHIFTFIX BSP-90は肉抜きの構造に
    なっており、残念ながらサポートボルトがフレームに当たってしまいます。
     
     
    では実際に、サポートボルトを見てみましょう。
    このFD背面の赤矢印の部分がサポートボルトです。 
    IMG_1544.JPG 
     
     
    FDの表にあるナットを2mmのアーレンキーで回す事でサポートボルトを調整します。
     
    IMG_1546.JPG
     
     
    これがサポートボルトが突き出た状態です。
    この部分がカーボンフレームに直接当たると、最悪穴が空く事になります。恐ろしいです。 

    IMG_1548.JPG
     
     
    それでは、いよいよフロントディレーラーをフレームに取り付けます。
    この時点ではサポートボルトは引っ込めた状態で、フレームに取り付けます。
    まだ仮止めなので、アーレンキーで軽く締めておきます。
     
    IMG_1676.JPG
     
     
    チェーンリングとのクリアランスは、FDに付いているガイドを参考に
    1〜3mmの範囲で合わせます。
     
    IMG_1683.JPG 
     
     
    さて、ここから重要です。
    先程のサポートボルトによって強度を補う為、最初FDはチェーンホイールよりも
    少し内側に傾けて装着します。
     
    下の図は、青線がFDのブレード、赤線がチェーンホイールです。
    傾きの目安としては、ブレードの先端が大ギアよりも0.5〜1mmの範囲で空いている状態です。 
     
    この状態からサポートボルトを突き出していくと、いずれフレームに当たり
    FD本体をフレームから押し出す形で、チェーンホイールと並行になっていく訳です。 
     
    IMG_1686.JPG 
     
     
    しかし、この状態でサポートボルトを突き出すと、フレームを破損する為
    プロテクターを間に装着する必要があります。という事は、FDを一度外す必要が出ます。
     
    FDのポジションとしては、チェーンリングとのクリアランスが合い
    傾きが合えば、そこで決定なのでトルクレンチを使って、規定のトルクで
    バンドを締めます。
     
    IMG_1695.JPG
     
     
    FDバンドがしっかり留まったら、FDをバンドから外します。
     
    IMG_1696.JPG
     
     
    FDを外したら、バンドの肉抜き部分にプロテクターを貼り付ける訳ですが
    ここで注意点があります。
     
    プロテクターを裏面から見ると、両面テープが片側にしか無い造りになっています。
    これは両面テープには弾性があるので、両面テープがある部分でサポートボルトを
    受け止めると、プロテクター自体が”たわむ”可能性があるため、 シフト動作の精度を
    上げるには、サポートボルトはもう一方の両面テープが無い部分で受け止める必要があります。 
     
    IMG_1701.JPG 
     
     
    という事は、サポートボルトがフレームの何処に接触するのかを正確に把握
    しないと、プロテクターの取り付け位置がわかりません。
     
    そこで私が採った方法は、FDバンドの肉抜き部分に、ビニールテープを貼ります。
    そしてその上から再度、FDを装着し、サポートボルトを突き出します。
    サポートボルトが少しだけフレームに触れた感触を感じた時点で、FDを取り外します。
     
    すると、ビニールテープにはサポートボルトが当たった部分が凹みます。
    これで、プロテクターを貼り付ける場所が特定出来ました。 
     
    IMG_1706.JPG 
     
     
    これでようやく、プロテクターを貼りつけました。
     
    IMG_1708.JPG 
     
     
    では、フロントディレーラーを再度FDバンドに取り付けて、いよいよ
    サポートボルトを調整します。
     
    IMG_1710.JPG 
     
     
    サポートボルトをアーレンキーで回していくと、次第にプロテクターに当たり
    ブレードの傾きが変わっていきます。
     
    ブレードとチェーンホイールが完全に並行になるまで、サポートボルトを回します。 
    写真の通り、完全に平行になったら完了です! 
      ↓
    IMG_1712.JPG 
     
     
    ようやくフロントディレーラーが付きました!
    一番懸念していたパーツの取り付けが終わって一安心です。 
     
    IMG_1714.JPG 
     
     
    ボディが大きいので、やはり存在感がありますね。 
     
    IMG_1719.JPG 
     
     
    クランクとのクリアランスも充分にあります。
     
    IMG_1722.JPG 
     
     
    反対側から見るとこんな感じです。 
     
    IMG_1723.JPG 
     
     
    以上でFD-6770-Fの取り付け完了です!
     



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    コメント 4

    こた

     う~む…
     今回も力作ですネェ~

     もうこうなると、公式マニュアルよりわかりやすいのではないでしょうか。
     自力で電動アルテの換装を考えている人には、とてもとてもありがたい内容ですよネ。
     ワタシも105換装の時は、大変お世話になりました <(_ _)>

     それにしても丁寧な作業、美しい画像の数々に圧倒されます。
     早く電アルが疾走する日が来るといいですネ。

     そちらのインプレもめっちゃ楽しみです♪
    by こた (2011-11-15 12:41) 

    pandahead

    こたさん>

    今回は一番ケアしてた部品だけに、なんか内容が長くなってしまいました。。

    >早く電アルが疾走する日が来るといいですネ。
    あ、もう先日出来上がって走ってますよ♪
    膨大な数の写真を選別して、記事を書く作業が残っているだけなんです orz
    by pandahead (2011-11-15 12:52) 

    ワタナベ

    はじめまして!いつも楽しみに読ませてもらってます!

    Aqua、Onix、サイコンなど、いつも欲しいものが綺麗な写真でインプレされてるので
    教科書のように穴が開くほど見ております!

    本題ですが、前回の105移植の記事と今回のFD組付けの記事の両方にトルクレンチを握った画像がありますが、
    トルクレンチを握る場所が、本来のグリップより短く握っているように見えます。

    おそらく撮影用に片手で持っているだけで本締は別にちゃんとされていると思いますが、万が一と思いレスさせてもらいました
    by ワタナベ (2011-11-15 19:39) 

    pandahead

    ワタナベさん>
    コメントありがとうございます。
    ご指摘の通りです!左手一本でデジイチで撮ってるので、トルクレンチは
    ポーズで持ってるだけですね。
    単焦点レンズで撮ってるので、グリップの適正な位置を握ってると
    手が写真に収まらないのですw
    by pandahead (2011-11-15 22:52) 

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